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瀬戸内海を望む現存天守、讃岐丸亀城を歩く。 その6 <天守>

「その5」のつづきです。

いよいよ丸亀城天守です。


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いうまでもなく丸亀城天守は全国にある現存12天守のうちのひとつです。

三重三階のこの天守は、丸亀藩初代藩主となった山崎家治によって、寛永19年(1642年)から「御三階櫓」として建築が開始されました。


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昭和25年(1950年)に行われた解体修理の際、三階の壁中から「萬治第三天三月吉祥日」と書かれた木札が発見されたことから、京極高和時代の万治3年(1660年)に完成したとされています。


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現存12天守のなかで2番目に小さいのが丸亀城天守です。

現存天守最大の姫路城が31.5あるのに対し、丸亀城天守は14.5

半分以下です。

(ちなみに最少は備中松山城で、約11m)


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天守3階屋根は入母屋破風

その下に格子窓があります。

そして2階部分には唐破風が。


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天守の説明板です。


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天守のなかに入りましょう。


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天守1階内部です。


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一間ごとにすべて柱が立つ総柱形式だそうです。


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間仕切りがなく、1階部分全体で1室となっていますが、柱の数が多く、彩光を得るための窓も少ないため、人が常駐して部屋として使用していたとは考えづらいそうです。


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狭間と石落としです。


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1階には往時の瓦などが展示されています。


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平成30年(2018年)10月の石垣崩落現場の写真パネルが展示されています。

平成30年(2018年)7月の西日本豪雨と、同年9月末の台風24の影響により、南西部の帯曲輪石垣三の丸坤櫓跡石垣の一部が崩落するという被害に遭いました。

「その1」で紹介しましたが、現在、その修復工事が行われています。


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2階へ上がりましょう。


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天守2階内部です。


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窓はいずれも格子窓となっています。

縦格子は漆喰で塗りこめられ、内部は引き戸になっています。


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説明板には、「太鼓壁」「燧梁(ひうちばり)」とあります。

「太鼓壁」とは、長押の高さまで壁を厚く塗り、防御を固めた壁だそう。

「燧梁(ひうちばり)」とは、隅柱の左右に添柱を立て、柱頭に梁を架ける堅牢な構造だそうです。

ただ、梁の写真をちゃんと撮ってない(泣)。


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この写真の隅の上に、かろうじて梁が写っているのがお分かりいただけるでしょうか。


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3階への階段。

急勾配です。


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3階に上がりましょう。


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最上階の3階です。


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3階のつくりもまた、明らかに居住性は考慮されておらず、当初から倉庫などの使用に限られて考えられていたようです。


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ただ、1階2階と違って、連続する格子窓が開いているため、天守内部では最も明るい階となっています。


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ここにも「太鼓壁」の説明書きが。


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天井を見上げます。


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天守最上階からの北側眺望

瀬戸内海が見えます。


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下を見下ろすと、二の丸北側の長崎櫓台跡と三ノ丸が見えます。


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さて、現存天守まで攻略しましたが、もう少し丸亀城を歩きましょう。

「その7」に続きます。




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by sakanoueno-kumo | 2023-09-08 19:31 | 香川の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)

 

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