加賀百万石の金沢城を歩く。 その2 <三ノ丸・五十間長屋・橋爪門・裏門>
「その1」のつづきです。
金沢城三ノ丸広場にやってきました。

三ノ丸広場に入ってすぐに目を引くのは、正面にドーンとそびえる巨大な建物。
五十間長屋です。
平成13年(2001年)の再建ですが、史料に忠実な木造復元です。

長さはその名の通り50間(約98m)、高さは10mあります。
長屋の左側には三層三階の橋爪門続櫓、右側には三層三階の菱櫓があり、その間を長い二重多門櫓で連結されています。
この五十間長屋を境界に、東側が三ノ丸、西側が二ノ丸となっていて、防御の要的建築物といえます。


菱櫓側から見た五十間長屋。
向こうに見えるのが橋爪門続櫓です。
唐破風造の出窓が何か所も設けられていますね。

橋爪門続櫓の下にやってきました。
五十間長屋を横矢で狙っているのと同時に、二ノ丸への橋爪門を守っている櫓です。
唐破風造の出窓は橋爪門の桝形内を狙っています。

橋爪門です。
一の門の向こうにも唐破風造の出窓が見えますね。

橋の左側(東側)を見ると、水堀に沿って海鼠塀が伸びていますね。
ここにも唐破風造の出窓が設けられています。
美と防備を兼ね備えた造りです。

内堀に沿って東側から見た橋爪門と続櫓。

橋爪門の説明板。

桝形内に入りました。
この桝形は城内最大の面積があります。
右が一の門の高麗門、左が二の門の櫓門、真ん中が続櫓です。
この続櫓が五十間長屋に連結されています。

二の門側から見た桝形、門のない面は海鼠塀に出窓で防備を固めています。

桝形を出て、城内から見た二の門。

傍らに「番所」と書かれた駒札があります。

横を見ると、橋爪門続櫓から狙われています。

もう少し引いて二の門を見ます。
手前も桝形状になっていることがわかるでしょうか?
ここは2つの桝形が連結したような構造になっています。
橋爪門がいかに重要な門だったかがわかります。

再び三ノ丸に戻って、今度は五十間長屋の北側の菱櫓にやってきました。

望楼型の三重櫓で、出窓が三か所も見えますね。
左側には折れ曲がって五十間長屋側面から横矢がかかっています。

水堀に沿って北側を歩きます。

二ノ丸北面の石垣。
ここは「粗加工石積み(打ち込み接ぎ)」です。


北面は日当たりが悪いからか、苔むしてますね。
いい感じ。

排水口があります。

北側を見ると、新丸広場があります。
この新丸の向こうに大手門があります。

新丸広場と二ノ丸の間に、「四十間長屋跡」と書かれた駒札がありました。
ここにかつては四十間の長さの多門櫓があったようです。


二ノ丸北側の裏口門にやってきました。

そこから見た水堀。
このロケーション好きです。

さて、二ノ丸に入るところで、長くなっちゃったので、「その3」に続きます。
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by sakanoueno-kumo | 2024-08-10 11:46 | 石川の史跡・観光 | Trackback | Comments(2)
ついでに足を延ばして、七尾城まで行きましたよ。