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天地人 第5話「信長は鬼か」

戦国武将の中で、最も対照的な考えを持つ「織田信長」と「上杉謙信」。
自らを毘沙門天の化身と称し、何よりも「義」を重んじた謙信に対して、神仏を信用せず、古い権威を否定し、常に合理的な考えのもとに生きた信長。

第5話で、兼続はこの両極端な二人の心を垣間見る。
信長曰く、
「欲に目がくらみ、富に執着し、保身のために戦までしおっても、坊主ならば許されるか?」
「義とは戦をするための口実にすぎぬ。義を振りかざし、しがらみにとらわれているばかりでは、天下はおさまらぬ。私は、腐った根っこから全てこの世を作り直したいのだ。」

この時代の僧侶は、政治的権力者でもあった。
欲に目がくらみ、富に執着した権力者は、平成の現代においても変わらない。
官僚主導の現代の古き悪しき体制を、腐った根っこから作り直すためには、信長のような強引さもまた必要であるかもしれない。

謙信曰く、
「強きものが弱きものの叫びを力でねじ伏せることが、はたして真の義であるのか?」
「義とは、人が人であることの美しさよ。」

これもまた、格差社会といわれる現代の世の中に失われてしまった心なのかもしれない。

古き良き「義の思い」と、新しい「改革の思い」。
どちらも必要であり、必然であると思う。
二つの「こころ」が融合する時代は、まだまだ訪れそうにない。


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by sakanoueno-kumo | 2009-02-01 21:48 | 天地人 | Trackback | Comments(0)  

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