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国民総幼稚化

<流産させる会>中学生11人が妊娠教諭にいやがらせ 愛知

子供は節度というものを知らず、特に集団になると悪ノリに拍車がかかり、ときに大きな問題を起こすことがある。
大人から見れば「末恐ろしい」と思えることでも、子供は軽い考えで重い罪を犯してしまう。
それが子供であり、だから少年法というものが存在する。

近年、少年犯罪が凶悪化し、少年法の改正の議論があとを絶たない。
しかし私はこの種の議論には一線を画したい。
問題は法律の改正などとは程遠いところに存在すると思うからである。
年齢の引き下げや実名報道をしたからといって、凶悪な少年犯罪が減るとは思わない。

今回のこの報道。
妊娠中の担任教師を「流産させる会」と称して食塩やミョウバンを給食に混ぜるなどの悪質ないたずらをしていたということ。
これは「悪質ないたずら」の域を超えている!これは殺人行為だ!
という声が多く聞こえてくるが、私はこの事件はやはり「いたずら」であり、子供でなければやらない行為だと思う。
大人であればことの重大さが判別つくはず。

問題なのはその内容であり、このままでは「いたずら」で人を殺めてしまうことも想像するに難しくない。
「いたずら」とはエスカレートするものである。
私は年々子供達の思考回路の低年齢化を感じる。
体の発育は昔よりも早く、情報量の増加で知識量も昔よりはるかに進んでいる。
しかし、「心の成長」は遅く、幼稚な心を持った中高生が激増しているように思われる。
近年の成人式で悪ノリする若者を見ても、幼稚な思考回路が窺える。
何故、幼稚な若者が増えたのだろうか。
そこには幼稚な親の存在が浮かび上がる。
つまり大人も子供も年々心が「幼稚化」してきているように思えてならない。
体と知識が発達した若者が、幼児の心でいたずらをする。
当然、幼児の行為とは違って悪質になる。
そして大事件になる。
容易に想像出来てしまう。
そしてやがてその幼稚な若者も親になり、もっと幼稚な子供を育てる。
この「国民総幼稚化」をどうくいとめるか、私達は今重大な局面に立っている。


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以下、記事本文引用
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<流産させる会>中学生11人が妊娠教諭にいやがらせ 愛知
 愛知県半田市立の中学校で1月から2月にかけて、30代の妊娠中の担任教諭に対して1年生の男子生徒11人が「流産させる会」を作り、食塩やミョウバンを給食に混ぜるなどの悪質ないたずらをしていたことが分かった。
 市教委によると生徒らは1月下旬、教室にある教諭の椅子のねじを緩めたり、車にチョークの粉や歯磨き粉を振りまいたりした。2月には、理科の結晶観察で使った食塩とミョウバンを持ち出し教諭の給食に混ぜた。これを女子生徒が目撃し、別の教諭にいたずらが伝わったという。
 3学期を迎えるため席替えをしようとして、08年12月と1月に生徒と2度トラブルがあったほか、部活動でもトラブルが起き、注意したところ反発したという。2月下旬に学校がいたずらを把握し、生徒と保護者に注意した。学校側は「学級指導などを通して命の大切さ、事の善悪、他を思いやる心の育成指導を徹底していきたい」という。
 ミョウバンは、食品添加物として用いられる。教諭にけがはなく、体調にも異常はないという。


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by sakanoueno-kumo | 2009-03-30 17:32 | 時事問題 | Trackback(1) | Comments(7)  

Tracked from トンボの空 at 2009-03-30 20:03
タイトル : 「いたずら」と「犯罪」の境界はどこに?
毎日、朝日、中日も「いたずら」「いやがらせ」として記述している。 本当に単なる「いたずら」として扱って良いものであろうか。  たしかに、きっかけは「いたずら心」かもしれない。しかし、やっていることは明らかな、しかも重大で悪質な「犯罪」であるのにだ。 Excite エキサイト : 社会ニュース <流産させる会>中学生11人が妊娠教諭にいやがらせ 愛知 ・ 仮に、酔っぱらい(男でも女でも)が、駅の階段を息せき切って走ってくる女性の前に、ひょいと足を出したとする。女性は足を取られ転倒...... more
Commented by モニママ at 2009-04-02 10:04 x
他者に対して面と向かって直接物申して解決しようという姿勢が育たない現代の状況はとてもさびしい気がします。
人としての心が育っていない大人たちが子どもを育てているのが今の状況ですが、どこかで改善していく方法を見つけなければと、もう年々も悩んでいますよ。
Commented by sakanoueno-kumo at 2009-04-02 15:02
モニママさんコメントありがとうございます。
私は6年ほど前から土日に小学生相手に少年野球の指導者をしています。野球をしたいという子供たちですから活発な子が多く、いわゆる「悪ガキ」も多数います。一方で親に無理やり入れられた運動音痴のおとなしい子も少数います。当然いじめのような出来事も後を絶ちません。そんな子供たちと毎週接しながら、3年生から6年生の間に野球を通じて「思いやりの心」や「助け合う気持ち」を育てることに微力を注いでいます。そういった「よそのオジサンに叱られる。」といった環境が今は少ないように思われます。
しかし、私たち指導者が最も手を焼くのは子供たちよりも母親たちです。自分の子供しか見えない盲目過保護型の親と、「放任」と「ほったらかし」の違いがわからず指導者任せで子供に興味をしめさない親の両極端に分かれます。そのどちらにも共通して言えるのは、「自己中心的」で「幼稚」だということです。そしてその傾向は年々顕著に見られます。
答えになっていませんが、上記のような事件を起こす子供達の親の姿が、立場上少し想像出来てしまいます。それは「いまどきの子供たち」というくくりで考えるよりずっと難しい問題です。
Commented by こんいちは。 at 2010-06-19 17:22 x
関係ない話ですが、バブル世代の自分が中学生だった時代は受験戦争、内申書、校則で縛られ、登校拒否しても学校に無理やり行かされましたし、いじめも学校は何も対処しませんでした。今考えると逃げ場も無く理不尽で厳しい時代でした、あの頃には戻りたくないです。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-06-19 18:14
< こんいちは。さん。
先日からお話をうかがってますと、ご自身の10代の頃にかなり嫌な思い出があるようですね。
私も同世代ですのでおっしゃる意味がわからないわけではないですが、それでも時を経て今思えば、悪いことばかりではなかったように思えますが・・・。

過去を否定したくなるのは、今が満たされてないからとも想像しますが、しかしそれを過去のせいにしてたら何も解決しないと思います。
Commented by こんいちゅは。 at 2010-06-20 06:46 x
実は、自分はいじめられっ子でした。仲間や先生にいじめられました。とくに高校時代の先生のクラスメート達に対する罵詈雑言はトラウマで物事に集中することが困難になりました。ムカつく癖がついていしまいました。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-06-20 18:09
< こんいちゅは。さん。
いじめの問題でときどき耳にする意見で、「いじめられる側も悪い。」ということを言う人がいますが、私はそうは思いません。
いじめはやはりいじめる側が悪いのであって、いじめられる側がたとえどんな性格の子であっても、いじめられる側に責任を問うのはおかしな理論たと思います。
でもじゃあ、いじめをどうやって無くすことが出来るかというと、それも難しいことだとは思います。
いつの時代も、社会にいじめは蔓延っています。
おそらく人間社会において、いじめを根絶するのは難しいでしょう。

こんいちゅは。さんが、いじめでどれほど辛い思いをしたかは、ご自身にしかわからないことですが、今こうして生きておられるのであれば、その経験をどう生かすかはご自身次第だと思います。
物事に集中することが困難になったこと、ムカつく癖がついたことなど、それをいじめのせいにするかどうかも、ご自身の心持次第だと思います。
そこを払拭しない限り、ずっと過去を引きずって生きていくことになってしまいますよ。
生意気なことを言って、申し訳ありません。
Commented by こんいちゅは。 at 2010-06-20 21:49 x
ありがとうございます。いつまでもそのせいにするわけにいきませんね。

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