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2014年 02月 05日 ( 1 )

 

司馬遼太郎記念館をたずねて。 その1

過日、東大阪市にある司馬遼太郎記念館に行ってきました。
オープン当初からずっと行きたいと思っていたのですが、なんとなく行きそびれて十数年、今回がはじめての訪問です。
神戸から東大阪は車で1時間ほどの距離で、行こうと思えばいつでも行ける場所なんですが、いつでも行けるという思いが、かえって足を遠のかせるんですね。
この日はたまたま仕事でこの近くを訪れていて、午後からぽっかり時間が空いたので、ならばと、十数年越しの希望を叶えに足を運んだ次第です。

司馬遼太郎記念館は生前の司馬氏の自宅を利用して作られたもので、敷地内には安藤忠雄氏の設計による資料館も設けられています。

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入口はこんな感じです。
門扉の左側の壁には、司馬氏自筆の表札が、いまも掲げられていました。

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邸内には入れませんが、庭越しに書斎を見学することができます。
書斎は司馬氏が亡くなった当時のままの状態で保存されており、未完に終わった『街道をゆく−濃尾参州記』の資料が置かれたままになっているそうです。

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わたしは、すべてとは言わないまでも、司馬氏の大半の作品を読みあさっていますので、ここからあの名作の数々が生まれたんだなあ・・・と、しみじみ見入ってしまいました。

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庭は雑木林のイメージで造られているそうですが、この日は立春前の2月1日、木々のほとんどは裸状態でした。
緑の生い茂る季節にくれば、きっと綺麗でしょうね。

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でも、ここで自然を感じながら執筆していたという司馬氏にとっては、裸の木々もまた、冬を肌で感じるための大切な景色だったのでしょう。

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サンルームの下には、菜の花のプランターがところ狭しと並べられていました。
おそらくこれは、小説『菜の花の沖』に関連した演出なんでしょうね。
司馬氏は、菜の花やたんぽぽなどの黄色い花が好きだったそうです。

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司馬遼氏自筆の歌碑です。
「ふりむけば 又 咲いている 花三千 仏三千」

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安藤忠雄氏設計の資料館です。

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資料館入口に向かう回廊にも、菜の花が並んでいました。

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館内は撮影禁止だったので、パンフレットの画像です。
2万冊資料本が並べられた高さ11mの書棚は圧巻でした。
これでも、ごく一部だというから驚きですね。
公開されていない邸の方には、40mの廊下の両側がすべて書棚となっていて、そこにはいまでも6万冊ほどの資料本が並べられているとか。
この、おびただしい数の書物が、「知の巨匠」と言われた司馬氏を作っていたんですね。

司馬氏は、代表作である『竜馬がゆく』を執筆するにあたって、一等資料だけでなく、ゴシップの類から新聞記事、龍馬の脱藩後に出かけた土地のそれぞれの郷土史までも、しらみつぶしに買い集め、その数およそ3000冊、重さにして約1トン、金額は昭和30年代当時で1000万円もかけたといいます。
手間を掛ければ必ず良い作品が生まれるとは限りませんが、妥協を許さない司馬氏の作品に向き合う姿勢が、わたしたち読者の心を惹きつけていたのは間違いないでしょう。

『竜馬がゆく』で思い出したのですが、館内でたいへん面白いものを見ました。
        ↓↓↓
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館内吹抜のコンクリートの天井です(画像はネット上で拝借しました)。
このシミが、坂本龍馬の肖像にそっくりだと話題になっているそうで・・・。

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並べてみると、たしかに似てる(笑)!!
資料館は2001年に竣工したそうですが、2004年頃に来場者が「龍馬にそっくり!」と気づいたそうです。
専門家によると、コンクリート内の水分が徐々にしみ出したもので、このシミはもう消えないとか。
外国では、教会の壁にキリストの姿が浮かび上がった・・・なんて話がときどきあるようですが、司馬遼太郎記念館の天井に、代表作の主人公である坂本龍馬が浮かび上がるなんて、出来すぎのオカルト話ですね。
信じるはどうかは人それぞれですが・・・。

長くなっちゃったので、次回に続きます。


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by sakanoueno-kumo | 2014-02-05 21:29 | 大阪の史跡・観光 | Trackback | Comments(2)