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2020年 01月 14日 ( 1 )

 

国宝・彦根城を歩く。 その4 <国宝天守>

「その3」のつづきです。

本丸をひと通り見て回ったので、いよいよ天守に向かいます。

彦根城天守は周知のとおり現存12天守のなかのひとつで、国宝5天守のひとつでもあります。

外観は三重、内部は三階地下一階という構造で、国宝5天守のなかでは最も小規模な天守です。


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ここを訪れた昨年の平成30年(2018年)7月1日、天守は改修工事中で足場がかけられていました。

ちょっと残念。


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初重の大入母屋の上に二重の望楼部を乗せた形式で、梁行(東西面)に対して桁行(南北面)が2倍近くもある長方形のため、外観は東西面と南北面ではまったく異なります。


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屋根は切妻破風、入母屋破風、唐破風を多様に配しており、2階と3階には花頭窓、3階には高欄付きの廻縁を巡らせるなど外観に重きを置き、変化に富んだ美しい天守です。

さすがは徳川譜代大名の筆頭である井伊家の居城という感じですね。


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彦根藩の歴史を記した『井伊年譜』によると、彦根城天守は京極高次が城主を務めた大津城からの移築とあり、実際に昭和の解体修によって、大津城の四重天守を三重に改修して移築したことが判明しました。


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そして、三階隅木に残る文字から、天守は慶長11年(1606年)から翌年の完成と推定されています。

彦根城は関ケ原の戦い後に石田三成の居城だった佐和山城に入った井伊直政が、すぐ近くに新しい城を築く計画して築城を開始したものですが、しかし、直政は戦の傷が癒えずに間もなく死去し、その計画は家督を継いだ井伊直継に引き継がれました。

したがって、この天守を直政は見ていません。


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こちらの面は足場に覆われてよく見れません。

残念。


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その裏側は、付櫓続櫓(多聞櫓)が連結しています。

彦根城天守には出入口が2ヶ所、写真右側の続櫓(多聞櫓)を経由して付櫓の中から入るルートと、玄関口から天守台石垣内に設けられた地下室を経て一階へと入るルートがあります。

現在の見学ルートは前記が入口、後記が出口となっています。

それでは、中に入りましょう。


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続櫓から入って付櫓の中です。

入隅(消化器の置いてある隅)が鈍角になっています。

曲がった梁が個性的です。


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付櫓から天守内に入る階段です。


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天守1階の入側です。


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入側の壁には矢狭間があります。


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こちらの入側の隅に、誰かの像があります。


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井伊直弼の像でした。

井伊家といえば、中興の祖にして彦根藩初代藩主の井伊直政か、幕末の第15代藩主にして幕府大老を務めたこの井伊直弼となりますね。

もっとも、最近は大河ドラマの影響で井伊直虎という声もありますが。


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そして入側をぐるっと1周。


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入側を1周したので、その中の身舎に入ります。


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身舎にある急な階段を上って2階に上がります。


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2階の身舎です。


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身舎は1階と2階はほぼ同規模なので、外側が小さくなった分だけ2階の入側の幅は狭くなっています。


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3階に上がる階段です。


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急です。


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3階です。


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3階も中央に身舎、周囲に入側が巡る構造は同じです。


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入側の足元にある小さな引違い板戸です。

この中は切妻破風の屋根裏の空間を利用して小部屋がひとつ設けられており、隠狭間が2つあるそうです。

現在、中には入れません。


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天守最上階からの西側の眺望です

琵琶湖が望めます。


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北東には石田三成佐和山城跡が見えます。


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佐和山城跡にズーム。

「治部少(三成)に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」

とうたわれるほどの名城だったとか。


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最上階には、国宝指定書が展示されていました。

スミマセン。

わたしが写り込んじゃっています。


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さて、天守をすべて攻略しました。

「その5」に続きます。




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by sakanoueno-kumo | 2020-01-14 03:09 | 滋賀の史跡・観光 | Trackback | Comments(0)