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中日ドラゴンズのリーグ優勝の夜に思う、落合博満監督の勝利至上主義。

早々に、今季限りで落合博満監督の契約満了にともなう退任が発表されていた中日ドラゴンズでしたが、そのドラゴンズがリーグ優勝を決めました。
落合監督の退任が発表された先月22日の時点では、2位とはいえ首位と4.5ゲーム差と厳しい位置でしたが、それでも優勝の可能性があるのに思い切った決定だなあと思っていたら、案の定、今月に入って首位を走っていた東京ヤクルトスワローズが失速、ドラゴンズの逆転優勝となりました。
まあ、監督退任が決まったらいきなり勝ち始めるというのは、よくある話ですけどね。
ただ、監督退任発表の後に逆転優勝という例があったかどうかはわかりませんが・・・。
ドラゴンズの優勝は昨年に続いて2年連続で、連覇した監督が退任するのはセ・リーグでは初めてだそうです。
中日ドラゴンズとしては、リーグ連覇は球団史上初だそうで、ペナントレース1位通過で日本シリーズを逃したことのない落合中日ですから、このままクライマックスシリーズを無難に勝ち上がり、落合監督の有終の美の花道として日本シリーズも制してしまいそうな予感がします。

選手時代には3度の三冠王に輝き、4球団を渡り歩いた落合氏ですが、指揮官としてはドラゴンズが初めて。
私は、大昔の選手のことは知りませんが、私の思うプロ野球史上一番の天才打者は、王貞治氏でもイチロー選手でもなく、この落合博満氏だと思っています。
ですが、正直言ってコーチや監督として成功する人だとは思っていませんでした。
「名選手、名監督にあらず」とは私は思いませんが、落合氏の“オレ流”といわれた選手時代のスタイルは、自分の技術だけを信じた“バッティング職人”といった印象で、他人のことにはあまり興味がない“一匹狼”的なイメージが強く、それゆえ、指導者として他人に何かを教えたり、ましてや監督として指揮するなどはおよそ無縁のような、そんな印象を勝手に抱いておりました。

ところが、2004年に監督に就任してから1年目でいきなりリーグ制覇
それ以後、監督としての8年間はすべてAクラス入りで、うちリーグ優勝4回、2位が3回、3位が1回という素晴らしい成績を残しており、2007年にはリーグ2位からCSを勝ち抜き、中日ドラゴンズとしては53年ぶりとなる悲願の日本一にも導きました。
中日ドラゴンズの歴代監督の中ではナンバーワンの名監督であることは間違いありませんが、プロ野球全体の歴史でみても、名立たる名監督たちに勝るとも劣らない戦績です。
私の勝手なイメージでしたが、まさかまさか、あの“一匹狼”の落合氏がこれほどまでの名監督になるとは思ってもみませんでした。

そんな好成績を残しながらも今季で退任が決まったのは、落合監督の掲げる“勝利至上主義”に限界が見え始めたからだとか。
「勝つことが最大のファンサービス」と公言し、守り勝つスタイルで好成績を上げながらも、観客動員数は2008年をピークに減り続け、球団も勝利だけを追求することはできなくなったようです。
落合監督の“勝利至上主義”の象徴的な采配として思い出されるのは、なんといっても2007年の日本シリーズ第5戦での投手交代劇ですね。
8回まで完全試合の快投を演じていた山井大介投手に代え、9回に守護神の岩瀬仁紀投手を起用した采配は、当時の評論家、マスコミの中でも賛否両論でした。
そんな、徹底して守り勝つ落合野球に、「玄人受けはするがファンには地味すぎる。」と批判する声も多かったようです。
また、選手のけがも隠すなど徹底した情報管理を敷き、シーズン終了後恒例のファン感謝デーにも顔を出さないといった姿勢に対し、営業部門など球団内での不満も高まっていたとか。
あぁ、そういえば、2009年のWBCへの出場辞退でも物議を醸しましたね。
やはり、監督としても選手時代と同じく“オレ流”ではあったようです(スポーツ紙などでよくみた“オレ竜”の当て字は、上手いなあと感心したものです)。

プロ野球はスポーツであると共に興業ですから、お客さんに球場に足を運んでもらってナンボの世界ではありますが、ただ、「勝つことが最大のファンサービス」という考え方は、私は間違っていないように思います。
負けてばっかだと、もっと客足は遠のきますよ。
かつて、三原マジックといわれた昭和の名将・三原脩氏は、その日3打数3安打と好成績を残した打者に、「4打席目で安打が出る可能性は低い」とみて代打を送ったという話は有名ですし、巨人を9連覇に導いた川上哲治氏は、10点差で勝っているゲームの終盤でも“送りバント”をさせるという、いわゆる面白味のない堅実野球の監督さんでした。
徹底した管理体制という点でいえば、ヤクルト、西武を日本一に導いた広岡達朗氏が思い出されますし、確立重視という点でいえば、野村克也氏などがそうでしょう。
かつての名監督といわれる人たちも、いってみれば皆、“勝利至上主義”だったと思います。
弱すぎると間違いなく叩かれ、強すぎたら今度は勝ち方に難クセつけられる。
監督さんとはシンドイ商売です。
まあ、ファン感謝デーには顔を出すべきだとは思いますけどね。

私は、どんな監督さんでも、長期化するとマンネリ化してくるものだと思います。
落合監督だって、就任当初は観客動員の要素になってましたからね。
8年といえば、ファンも選手も新鮮味に欠けると感じ始める年月のように思いますし、その意味では、今年の結果に関係なく、そろそろ潮どきだったといえるかもしれません。
かつて10年以上の長きに渡って同一球団の監督を務めた水原茂氏や鶴岡一人氏、川上哲治氏など昭和の名将たちの時代とは違い、平成の名将といわれる監督さんたちは、概ね落合監督と同じぐらいの年月で退任しています(西武の森祇晶監督は9年、ヤクルトの野村克也監督も9年、巨人の第二次長嶋茂雄監督も9年、オリックスの仰木彬監督は8年)。
まだまだ若い落合氏ですから、今後はノムさんのように複数の球団を監督として渡り歩き、落合イズムをプロ野球界に浸透させていって欲しいと思います(ノムさんのID野球だって、最初は叩かれまくってましたから・・・)。

とはいっても、まだCSも日本シリーズも残ってるんですね。
まだまだ、中日ドラゴンズの落合博満監督でした(笑)。


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by sakanoueno-kumo | 2011-10-18 22:45 | プロ野球 | Comments(0)  

千葉ロッテマリーンズの下剋上日本一に思う、日本シリーズの価値。

プロ野球、日本シリーズは、千葉ロッテマリーンズ5年ぶり4回目の日本一で幕を閉じました。
7戦目までもつれ込んだ今回のシリーズは、24年ぶりの引き分け再試合を含む3度の延長戦、ロッテが王手をかけてから昨日今日と2夜連続の延長戦という稀にみる熱戦でした。
昨日今日と度重なるチャンスを作りながらも、あと一本の決定打に欠けた中日ドラゴンズ
逆に、再三ピンチを背負いながらも、最後まで粘り強かった千葉ロッテマリーンズ。
そこが勝敗を分けたと思います。
まさに、筆舌に尽くし難い内容の日本シリーズでした。

と、シリーズだけを見れば絶賛したくなる内容だったわけですが、忘れてはならないのが、ペナントレース3位のチームがシリーズを制したということです。
本当にこれを日本一といっていいのでしょうか・・・。
巷では、「史上最高の下剋上」と盛り上がっているようですが、じゃあ、ペナントレース144試合は何だったの?・・・・と。
これはクライマックスシリーズが始まって以来ずっと言われ続けてきたことですが、なんだかんだ言ってもこれまではシーズン1位のチームが日本一になっていたため(2位のチームも2度ほどありましたが)、議論も有耶無耶になっていたと思います。
今回はとうとう、シーズン3位のチームが日本一になりました。
今回、セ・リーグは1位の中日がシリーズ出場を決めましたが、この制度を続けていく限り、いずれは3位同志の日本シリーズというのもあり得るでしょうし、もっと言えば、勝率5割に満たないチーム同士の日本シリーズ・・・なんてことも考えられるわけです。
これはとても日本シリーズとはいえないと思いませんか?

そもそも今回の千葉ロッテと中日を見ても、シーズン終盤に調子が上がったチームですよね。
つまり、クライマックスシリーズは、シーズン終盤の勢いが確実に追い風になるわけです。
長いペナントレースでは、優勝するチームでも調子を落とす時期もあり、逆に最下位のチームでも連勝する時期があるわけで、それを押し並べてもっとも高い勝率を残したチームが優勝するわけです。
優勝チームでも、先行逃げ切り型のチームもあれば、後半追い込み型のチームもあります。
春先に大量に貯金を作って、後半失速しながらも、からくも逃げ切ったという内容でも優勝には違いないわけで、しかし、おそらくそういった優勝チームはクライマックスシリーズでは勝てないでしょう。
それよりも、前半Bクラスに甘んじながらも、夏以降調子を上げて3位に滑り込んだチームの方が、確実にクライマックスシリーズでは有利でしょうね。
これでは、ペナントレースの戦い方が変わってしまいます。

そもそも大リーグのワールドシリーズをお手本に始まった日本シリーズですが、あちらのそれと日本のそれとは、ずいぶんと価値が違うように思います。
というのは、レベルの違いではなく、選手たちやファンの熱の入り方の違いです。
大リーグでは、あくまでペナントレースはワールドシリーズの出場権を得るための予選リーグといった空気があり、いくら地区優勝を決めてもシリーズで負ければ意味がないといった観がありますよね。
一方で日本のプロ野球では、あくまでペナントレースの優勝ありきで、日本シリーズはそのあとの「お祭り」といった観が強く、シリーズで負けてもリーグ優勝の価値は下がりません。
実際にプロ野球ファンの私も、過去リーグ優勝のチームはセ・パ両リーグともだいたい覚えているものの、シリーズの覇者となると、調べないとわからないことがままあります。
日本シリーズは「おまけ」なんですよね。
シーズン144試合の長丁場の、山あり谷ありの繰り返しに一喜一憂しながら、じっくりとペナントレースを楽しむほうが、きっと日本人気質に合っているのでしょう。
だから、クライマックスシリーズ制度でそのリーグ優勝の価値が下がるようなシステムは、どうしても受け入れ難いわけです。

そんなわけで、今回、下剋上優勝を達成した千葉ロッテマリーンズのファンの方々には申し訳ないですが、私は一刻も早いクライマックスシリーズ制度の廃止を望みます。
日本シリーズとリーグ優勝の、どちらの価値も下げないために・・・です。
もしどうしても、優勝チーム以外にも目標を作ってプロ野球を盛り上げたいというならば、日本シリーズは日本シリーズとして、他に別のイベントを企画したらどうでしょうか?
たとえばサッカーの天皇杯のように、ペナントの順位でシード権を与えたトーナメント大会を催し、出来ればそこに大学リーグ独立リーグ社会人野球リーグの覇者たちも交えて、野球界全体の活性化をはかる大会などを作ってみれば、きっと盛り上がると思いますよ。
日本シリーズは、あくまでリーグ優勝チームのみに与えられたステージであってほしいものです。


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by sakanoueno-kumo | 2010-11-08 01:48 | プロ野球 | Comments(8)