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第82回選抜高校野球大会 閉幕

 第82回選抜高校野球大会は、興南(沖縄)初優勝で幕を閉じた。沖縄県校としては、1999年・2008年の沖縄尚学と今回の興南で3度目の全国制覇。今大会、初めて沖縄から興南と嘉手納の2校出場を果たしており、ここ12大会で3度の全国制覇という結果を見れば、近年の沖縄勢のレベルの高さがうかがえる。沖縄勢がセンバツに初出場したのは、今からちょうど半世紀前の1960年の那覇高校。その後、1971年に普天間高校が甲子園初勝利をあげるまで、実に11年の歳月を要した。その後徐々に力をつけ、21世紀に入ってからの沖縄勢は、毎年優勝候補といわれる強豪校を送り出してくる。今や沖縄県は、全国屈指の野球王国と言ってもいいだろう。

 準優勝は、過去、春夏ともに優勝経験のある強豪・日大三(東京)。だが、意外にも東京勢がセンバツの決勝に進出するのは1992年の帝京以来18年ぶりのこと。日大三としては、1972年の準優勝以来、実に38年ぶりの決勝進出だった。試合結果は10-5というスコアになったものの、決勝戦としては21年ぶりの延長線にもつれ込む熱戦を見せてくれた。

     ■大会結果
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 興南のエース・島袋洋奨投手は、大会ナンバーワン左腕という前評判どおり、全試合通して見事なピッチングを見せてくれた。昨年夏の甲子園大会で、19奪三振という内容ながらも1回戦で敗退した反省点をふまえ、今大会は打たせて取りながら要所々々を三振で締めるという実に丁寧なピッチングが見られた。特に準決勝の大垣日大(岐阜)戦では、奪三振は6個と少ないながらも、6回2死までノーヒットの快投。決勝では延長12回、198球の力投で、スタミナ面の強さも披露した。173センチと決して大きくない体格だが、マウンド上の彼は誰よりも大きく見えた。

 日大三のエース・山崎福也投手は昨秋の新チーム結成から投手に転向した左腕。今大会では序盤コントロールに苦しみながらのピッチングが見られたが、まだまだ伸び代を感じさせる内容。夏に成長した姿が見たいものだ。

 決勝に残った両チームは打撃の方も素晴らしく、優勝した興南はチーム打率3割3分2厘で全試合2ケタ安打。準優勝の日大三はそれを上回る3割4分だった。特に興南の主将・我如古盛次君と日大三の投手・山崎福也君は、大会最多安打タイ記録の13安打を記録。「春は投手力が制す」などと言われるが、この打線あっての優勝・準優勝だったということも忘れてはならない。ただ、決勝戦で残念だったのは、興南が5失策、日大三が2失策という守りの内容。延長12回に勝負が決まったのもエラーによるものだった。高校野球にエラーは付き物だが、エラーで勝敗が決まるというのは、頑張って練習してきた球児たちにとってこれほど悔しいことはないだろう。決勝の両チームのみならず、夏に向けての課題がそこにあるように思う。

 大会全般で見ると、開幕前に評判の高かった、一二三慎太投手を擁する東海大相模(神奈川)や、岡本健投手を擁する神戸国際大付(兵庫)などが相次いで1回戦で敗退。一方で、その東海大相模を破った初出場の自由ヶ丘(福岡)や、21世紀枠出場の向陽(和歌山)が中国大会覇者の開星(島根)を破った試合、また同じく21世紀枠出場の川島(徳島)も、破れはしたものの4強まで勝ち上がった大垣日大(岐阜)を1回戦でギリギリまで苦しめるという、フレッシュなチームの頑張りが目立った。これもセンバツ高校野球の醍醐味だ。

 今大会は雨に悩まされた大会でもあった。1回戦から雨で25年ぶりという2日連続の順延。短い春休みの中、円滑な試合日程消化は重要なことだが、そんな中、可哀想だったのは雨天で行われた広陵(広島)対日大三の準決勝。5対4と広陵のリードで迎えた8回裏日大三の攻撃時、前夜から降り続いていた雨がこの回から激しさを増し、田んぼのようにぬかるんだグランドで失策が絡み、滑って上ずった球を打ち込まれて10失点。9回表の広陵の攻撃時も同じく失策が相次ぎ、5点差まで詰め寄ったもののそこまで。結果14対9で日大三が勝った。その日の天気予報は1日中雨の予報で、試合開始時も既に雨は降っており、このような試合になることは十分に予想出来た。雨がふらなくとも結果は同じだったかもしれない。しかし雨が降らなければあのような荒れた試合にはならなかったであろうことは間違いない。あのような天候は十分に予想出来た中、強行開催する理由がどこにあったのだろう。結局2試合目は翌日に順延しているのだから・・・。「これも高校野球」とは私は思わない。

 とにもかくにも、球児たちの春は終わった。また夏の甲子園で、さらに成長した彼らの姿をぜひ見たいものだが、春に活躍した球児たちが必ずしも夏に再び甲子園にやってくるとは限らない。これもまた高校野球の醍醐味だ。


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by sakanoueno-kumo | 2010-04-06 15:19 | 高校野球 | Trackback(1) | Comments(2)  

第82回選抜高校野球大会 直前

 21日(日)から、第82回選抜高校野球大会が始まる。13日(土)に組み合わせ抽選会が行われ、出場32校の対戦相手が決まった。毎年、高校野球のシーズンになると、仕事が手につかなくなる私である。組み合わせは下記のとおり。(オリジナルで作りました。)
第82回選抜高校野球大会 直前_e0158128_16533397.jpg

 選手宣誓は北照(北海道)の西田明央主将。打率、打点、本塁打の3部門で今大会出場選手内トップという三冠王の選手だ。宣誓は昨秋の明治神宮大会に続いて2回目。高校野球で2回も選手宣誓をすることになるなんて、かなりのラッキーボーイかもしれない。プレーも注目したいところ。

 1回戦の注目カードは、帝京(東京)VS神戸国際大付(兵庫)。東京大会の覇者と、近畿大会の覇者が激突する。神戸国際大付属の岡本健投手は、MAX144キロの速球と、抜群の制球力を持つプロ注目の右腕。かたや帝京の伊藤拓郎投手は、昨夏の甲子園で「1年生投手最速」を記録した逸材。好勝負が期待できそう。
 
 今大会注目度ナンバーワン投手は、優勝候補筆頭の東海大相模(神奈川)の右腕・一二三慎太投手。184センチの長身から投げ下ろす角度のある速球は、昨秋の時点でMAX149キロをマーク。冬を越してどれぐらい成長しているか楽しみ。左腕では、興南(沖縄)の島袋洋奨投手。こちらも昨秋の時点でMAX145キロをマーク。東海大相模の一二三投手に一歩リードしているところは、甲子園のマウンド経験があるということ。昨春のセンバツでは対富山商戦で19奪三振を奪うという好投を披露した。この2人が対戦するとすれば準決勝になるが、2校のいるBブロックは強豪ぞろいで容易ではなさそう。

 21世紀枠の出場は、山形中央(山形)、向陽(和歌山)、川島(徳島)の3校。山形中央の対戦相手は強豪・日大三(東京)、川島の対戦相手は神宮大会の覇者・大垣日大(岐阜)と、いずれも初陣には厳しい試練になりそうだが、下馬評どおりにはいかないのがセンバツの特徴。頑張って欲しい。

 昨春の大会では、花巻東(岩手)の菊池雄星投手(現・埼玉西武ライオンズ)と、清峰(長崎)の今村猛投手(現・広島東洋カープ)の、高校野球史に残る名決勝戦が生まれた。今大会では、どんな名勝負が見られるか、どんなスターが生まれるか、今から楽しみでならない。

いざ、球春。


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by sakanoueno-kumo | 2010-03-17 18:23 | 高校野球 | Trackback(2) | Comments(2)