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幕末京都逍遥 その18 「舌切茶屋(清水寺)」

清水寺の境内に、「舌切茶屋」という変わった名称の茶屋があります。

ここは、おとぎ話の「舌切り雀」に由来する茶屋・・・ではなく、幕末の安政の大獄に関係した茶屋です。


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前稿で紹介した清水寺塔頭・成就院の住職・月照は、幕府大老の井伊直弼が進めた安政の大獄によって追われる身となり、西郷隆盛とともに薩摩の錦江湾で入水自殺しますが(西郷はのち蘇生)、このとき、月照上人の友で成就院の寺侍であった近藤正慎は、西郷と月照を都落ちさせたことで幕府方に捕らえられ、京都・六角牢獄で月照の行方を問われて拷問をうけます。

しかし正慎は決して口を割らず、最後は自ら舌を噛み切り、牢獄の壁に頭を打ちつけて壮絶な最期を遂げました。

月照と正慎は幼いころからの友人だったといいます。

正慎がどれほど熱心な尊王攘夷家だったかはわかりませんが、拷問に耐えて友人を守り抜いたその生きざまは、まさしく「勤皇の志士」だったといえます。


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残された正慎の妻子を救済するために、清水寺は境内に茶屋を開くことを許しました。

この茶屋が、のちに「舌切茶屋」と名付けられたそうです。

現在もその子孫が経営されているのだとか。


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紅葉が綺麗です。


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前稿で紹介した月照、信海、西郷隆盛の歌碑の片隅には、近藤正慎の碑もあります。

ちなみに、正慎は俳優の近藤正臣さんの曽祖父にあたるそうです。




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by sakanoueno-kumo | 2018-03-22 00:03 | 幕末京都逍遥 | Comments(2)